往還日誌(394)

 






■6時半起床、雨。風呂、トイレ、部屋の掃除。白湯淹れる。

斎藤茂吉の忌日。

茂吉の歌で好きな歌は、

あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり 『あらたま』(1921)

今まで妻が取り寄せていた熊本の深蒸茶を、直接、京都へ取り寄せて、今までの淹れ方が間違っていたことがわかり、かなりショックを受けた。

茶葉と湯量の比率が、自己流だった。

正しくは、茶葉の分量は2g(小匙一杯)に対して、湯量が60ccだった。

今まで使っていた出西窯の赤茶茶碗一杯の湯量だと、5、6杯は淹れられる。

正しい淹れ方だと、茶葉の甘さがよく出てたいへん美味い。

今の赤茶茶碗は大きすぎるので、もっと小さいものに買い替えないと仕方がない。


『無機的な恋人たち』を3分2ほど読んだ。

ドールやキャラクターを愛する男性たち・トランスジェンダー(男性から女性への)のノンフィクションである。

女性用のドールが、そもそも、ないことに加えて(あるのかもしれないが、あまり聞いたことがない)、初音ミクのようなキャラの男性バージョンもないことが、象徴的な気はする。

ドールや二次元キャラクターを「必要」とするのが、おもに男性で、女性の場合には、猫や犬などのペットに行くような気がするが、男性がドールやキャラクターと結婚するのと比較すると、もっと冷静な愛情のように感じる。

この本を読むと、米国でもリベラルな地域はサンフランシスコやシカゴなど、ごく一部だということがわかる。

初音ミクと結婚した近藤顕彦さんは、「人間社会から逃げているのではないか」という質問にこう答えている。

「でも、いいと思うんですよ、逃げても。なにに対しても立ち向かわなくちゃいけないってこともないじゃないですか。すべての人間から逃げたらまずいですけど、いじめっ子と向き合う必要はない。立ち向かうことが正義で、逃げることが悪だと語られがちですが、そうじゃない。いいんですよ、恋愛市場から逃げても」。

また、近藤さんは、こういうメッセージを述べている。

「自分の本心でやりたいことをやってください。それが私の伝えたいことです」。

励まされるメッセージである。

ひとがどう思おうが、我が道を往く、それでいいのだと思う(今後は、それが命に係わるようなことになる気がしてならないが.......



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