往還日誌(318)
■7月27日、日曜日。 このところ、異様な暑さが続いている。きのうは、午前中、エアコンを入れないでいたら、眩暈がしてきた。エアコンを入れたが、午後になると、今度は、ひどい頭痛に襲われた。 きのうは、午後から、新しいプリンターを設定。途中、ベランダの植木の水遣りもしたが、都合、4時間近くかかった。さらに、設定後のアンケートが異様にしつこい。 「必須」項目などと、一企業の都合で一方的に決めて、大量の項目に答えさせる。それができないと、設定が完了しないので、事実上の「強制」である。選択の自由がないのは、いかがなものだろうか。 設定した後まで、すでに回答しているのに、アンケートの画面が出てくる。ちなみに、このメーカーは、エプソンである。 プリンターは、今後、需要は少なくなるだろう。すべて電子データでないと、AI使用には不便だからだ。しかし、紙に印字しないとできないこともある。 それが、詩などの推敲である。 プリンターが稼働したので、詩「水の金閣」を推敲する。画面上だけでもできないことはないが、紙に打ち出した方が、推敲のアイディアが自由に湧く。 詩集としての最終形態が、紙に印字した本になるからだろう。 電子出版が流行ったこともあるが――私も、その最初期に第2詩集『青のことば』(2005年)をCD-ROMで制作したが、 読み取りに、何らかの電子機器が必要になり、却って不便になる。スマホで読めば、活字も小さく、眼への負担も大きいので、興味を失ってしまった。 ★ 今朝は、朝起きると、すぐに、詩「水の金閣」を推敲して、完成させる。 その後、ヘーゲルの『精神現象学』を原典で読む会。 「承認論」 という大変アクチュアルなところへ来ている。 トランスジェンダーの判断基準は、「自認」しかないが、これによって、女子更衣室へいかつい男性が入り込んで女性を怖がらせたり、女子競技に、筋肉と骨格に優勢な男性が、女性と自認して参加して優勝するなど、おかしな問題が起きている。 たとえば、2015年に、ワシントン州のYMCAで、「自認に基づく性別」で更衣室を使用する権利を保障する州法に従い、あるトランス女性(身体的には男性)が女子更衣室を使用したことが話題になった。複数の親が10代の少女たちと同じ空間に成人男性の身体を持つ人物がいることに不安を訴えた。YMCA側は当初は使用を禁止したが、州法との...