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京都日誌(410)

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  ■5月16日、土曜日、積雲のある青空。 ママチャリの重量が意外に重く、20㎏以上もあり、ここは、エレベータも駐輪場もないので、3階の自室まで狭い階段を自転車を上げることになる。 2回ほど試みたが、日常的に3階までの往復は、無理と悟った。ママチャリをなめていた。 致し方がないので、軽量のクロスバイクに買い替えた。ママチャリの3倍以上もコストがかかった。 車体はホワイトだが、名前は、そのまま、「わらび」と呼ぶことにした。 ★ いろいろが重なって、少し沼ってしまって、いくつか、会合等をキャンセルした。 沼の最大の原因は、ニコの、レファレンスや索引を入れると、500頁近いの著作の最終チェックなんだが、おおよそ、チェックが終わり、あとは、訳者あとがきを書いて、ニコに、日本語版の序文をお願いすることになる。 いろいろのもうひとつは、「老化と記憶」というテーマで書く予定の1万2000字のエッセイなんだが、私としては、自分の介護経験もあるので、気合が入っている。 その参考文献として、兼本浩祐著 『「わたし」が死ぬということの哲学』 (ちくまプリマ―新書)という本を読んでいる。これは、とても面白い。 兼本さんは、精神医学と臨床てんかん学が専門の医師で、哲学的な知見も広く、しかも、詩人である。稀有なひとと思う。 紀元前から現代まで、不老不死は、紀元前では、秦の始皇帝などの帝王が、現代では、ピーター・ティールやイーロン・マスク、あるいは、ジェフリー・エプスタインような、大富豪がこの願望を表明し、ピーター・ティールは、若者の血を輸血することにより、若返りを図るプランを、実際に検討している。 彼らに共通するのは、自分の不老不死だけを願っている、ということで、個体の不老不死は、多細胞生物である人類は、進化の途中で、種の生存戦略と引き換えに、意図的に放棄している。 兼本さんの本を読むと、進化のプロセスは、個体の存続よりも、種の存続を確実に優先していることがわかる。 他方、個体の代替不可能性や唯一性は、人間に、AIにはない「痛み」を産み、哲学的な思考なども生んできた。 しかし、「痛み」は、たとえば、子を失った象などにもある。 象は、我が子を「唯一者」として認識している。 象の「痛み」は、哲学は生まないかもしれないが、心は作るのではないかと思われる。 その一方で、人間存在は、自然的存在か...

一日一句(5922)

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夏蝶や水火の聲の美しき

一日一句(5921)

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  緑陰や立方体のひとの胴

一日一句(5920)

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  夏蝶や世界線いま交じはつて

京都日誌(409)

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  ■5月13日、水曜日、積雲のある青空、午後、雷雨あり。 白木のテーブルがいつも汚れるので、塩化ビニル樹脂の 透明テーブルクロスを購入したが、 塩化ビニル特有の匂いがきつい。 陰干しにするといい、と説明書にあったので、北窓に吊るして、きょうで5日目。 6月くらいまで吊るしておけば、だいぶ取れるだろう。 外から、 テーブルクロスの下がった部屋を見ると、クロスの局面に応じて光が変化して、面白い効果を生んでいる。 ★ 岐阜大学大学院の 下畑享良先生が、脳内リンパ系ネットワークである「グリンファティックシステム(Glymphatic system)」──脳の老廃物を排出するシステム──について、たいへん、わかりやすい 解説 を、ラジオで行っている。 PDF も公開されているので、言葉だけではわかりにくい点も、図でフォローできる。 この 「グリンファティックシステム(Glymphatic system)」の 知識がなぜ重要か、と言えば、認知症の回避に決定的だからである。 Aβやタウといったアルツハイマーの原因物質とされるものの脳からの排出には、睡眠が重要なのは、これまでも知られていたが、ノンレムの深睡眠(N3)で、「グリンファティックシステム(Glymphatic system)」が、最大に活性化されることがわかった。 米国における検討で、睡眠障害はアルツハイマー病のリスクを、4倍増加させたという報告がある。 これは、私の介護経験とも一致する。 だれでも、眠れなくなる時はある。そのとき、睡眠薬と認知症の関係はどうなのか、それが、もっとも知りたいところだった。 下畑さんは、「睡眠導入剤の効果は結論が出ていない(副作用の少ないものを最低限内服)」と述べている。 さらに、こうまとめている。 「プロポフォール(全身麻酔や内視鏡鎮静などの医療用の強い鎮静薬)やベンゾジアゼピン(ハルシオン、デパス、レンドルミン、サイレースなどに使用される「脳の活動を全体的に抑える」普通の睡眠薬)は深い鎮静をもたらすものの、睡眠とは異なる状態であり、グリンファティック機能を抑制する可能性がある」。 眠れる条件を作るのが一番いいが、それでも、眠れなくなったとき、入手しやすい睡眠薬としては、ベルソムラがベターではないかと思う。 覚醒を維持するオレキシンを遮断するため、自然睡眠に近くなるからだ。ただ、...

一日一句(5919)

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  薔薇の花ヘンリー・フォンダの名の下に