往還日誌(396)

 






■3月1日、日曜日、快晴。

朝、ヘーゲルの『精神現象学』を原典で読む会。

その後、六本木の仕事。

2月28日に、ネタニヤフとトランプが共同軍事作戦で、イランの最高指導者ハメネイ師を殺害した。

ありえないような、邪悪さである。

米軍にもイスラエル軍にも弾薬が不足しているので、長期戦は初めから考えていなかったと思うが、ハメネイ師を殺害すれば、ネタニヤフとトランプの目的であるイランの体制転覆が実現するかどうか、わからない。

今後、これで長期戦にならないという保証もないだろう。

1日の『時事通信』は、こう報じている

イスラエル軍は1日、イランの首都テヘランのハメネイ師に関連する施設で、同師が高官と一緒にいる際に『精密で大規模な作戦』を行ったと説明した。

報道によるとイスラエル軍は爆弾約30発を投下。

ハメネイ師はこの時地下にいたが、米軍の爆弾でなければ貫通できない最深部の地下壕ではなかったという。

米情報筋はロイターに対し、会議は当初2月28日夕から行われる予定だったが、イスラエルの情報機関が同日朝への変更を察知し、攻撃時間が早まったと説明した。

ハメネイ師は日ごろ、トンネルがつながった地下施設に身を隠していた。面会の際は自身の所在が分からないよう、相手が側近であっても目隠しして移動させるよう徹底していたとされる。

しかし実際には、イランの体制中枢まで張り巡らされた情報網により、イスラエル側はハメネイ師の動きを細かく把握していたもようだ。

殺害後、イスラエル側は、がれきの中から収容されたとされるハメネイ師の遺体の写真を入手。遺体には破片が突き刺さっており、ネタニヤフ首相もその様子を確認した」。


つまり、初戦において、モサドの情報収集力が、弾薬不足をカバーした形になり、目的を達成したと言える。


ナイジェリアのカドゥナ在住のイスラム教徒(たぶん、シーア派、イマーム・ハメネイと呼んでいるので)で、政治学者で、起業家のジア・アブドゥル・ジャッバール・ウスマーンさんは、こう述べている


「イマーム・ハメネイは殉教者として亡くなった。死は我々の親しい友であり、避けられないものである。


このような事態に備えて、彼は後継者候補を4人指名していたとの報告がある。したがって、抵抗は続けられなければならない。


しかし、サタニヤフ(ネタニヤフ+サタンのもじり)とその仲間たちは死を非常に恐れている。だが死は最終的にすべての人に追いつく。


サタニヤフはキプロスへ逃亡した、あるいは逃亡しようとしていると報じられている。


イランのミサイルはテルアビブや他のイスラエルの都市に絶え間なく降り注いでいる。神がイランと、すべての正義を愛する者たちを祝福されますように」。


ハメネイ師の後継者4人が誰なのかは、分からないが、重要なのは、イラン国外のイスラム教徒が、抵抗は続けられなければならないと述べている点である。


イランに、今後、国外からも支援が今後入る可能性もある。


つまり、長期戦になりえる。


アフガンやイラクやベトナムのような事態が反復されないとは限らない。


これは、トランプがもっとも恐れていた事態である。


中間選挙は、11月である。


共和党は、負けるという予想が多い。


エプスタイン・ファイルの邪悪さを、さらなる邪悪な予防攻撃で、ないことにしたつもりかもしれないが、ことは、そう短期的には収束しない可能性がある。


このイスラエルと米国の攻撃は、イランが核兵器を将来作るかもしれない可能性(ウラン濃縮・備蓄を放棄したので、可能性はゼロだった)を根拠(というよりもいいがかり)にした攻撃であり、国際法の先制攻撃の概念にはあてはまらない。


先制攻撃は、即時の対応として行われるものであり、相手側の兵器が、すでにこちらに照準をあわせている状況で、こちらが先に攻撃する。それが、国際法上の先制攻撃の定義になる。

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