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3月, 2026の投稿を表示しています

一日一句(5881)

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  春の波移ろふものは美しき

一日一句(5880)

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  春の波寄せて返してあとを生く

一日一句(5879)

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  寄せてくる波に散り込む春日かな

京都日誌(401)

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  ■3月30日、月曜日、天空に薄い光ある曇り。写真は、下流(したる)の朝6時過ぎの春の海。 27日の金曜日、28日の土曜日と、一泊で南伊豆へ出かけた。 目的は、公開講座『ルカーチの存在論』の友人が、1月31日に73歳で逝去して、葬儀に出られなかったため、公開講座の仲間3人と実家の墓に参拝するためだった。 伊豆半島最南端の石廊崎灯台へ行き、午後の春の海を見て、その後、下流に宿泊して、朝、下流の春の海を見て、さらに、バスで北上して、弓ヶ浜の春の海に触れて、その後、友人の墓所へ参拝。 友人のお母さん、96歳と、従妹さんとも会うことができた。 今回の旅は、たいへん、充実した佳いものだった。 この時期の春の海は、岩に波が砕けるとき、波の下の海はエメラルドグリーン、波の上部は乳白色の泡になる。 28日の朝、散歩している時、ウツボを捕獲するプラスチックの筒11本が、防波堤に立てかけてあった。これは、最初、伊勢海老漁の道具だと思ったが、地元の方に聞くと、ウツボ漁に使用するという。ウツボは、ここではかなり捕れるらしく、下流と同じ賀茂郡の松崎町で加工販売されている。 伊勢海老は、海底の岩場に生息して、月のない晩に、砂地で餌を捕獲するのだという。このため、漁は舟で月のない晩に出てゆき、敷網を用いて捕獲する。 伊勢海老の環世界には、光の要素(目はあるので、光が強い・弱いの検知はできる)はあまり重要ではなく、触覚・化学感覚(匂い・味)中心で餌を探査する。 月夜は、動体視力のいい、自然の捕獲者である魚類に、見つかる可能性が高いため、月夜を外して伊勢海老は、餌を捕獲する。 伊勢海老の環世界では、触角(長いヒゲ)で水流・振動・障害物の検知(空間認識)し、小触角(アンテナ)で、化学物質の検知(餌の匂い)し、脚の先端に、味覚に近い機能があり、接触したものを「食べられるか」判断している。 つまり、伊勢海老は、「見る」のではなく「感じて探る」ことで、その世界を構成している。それ以外に、彼の世界は存在しない。 ここでは、その環境から、生命の側で 主体的に選択して環世界を構成 している。伊勢海老にとっては、この環世界が全てであり、 我々の言葉で言う、絶対的な客観世界 は存在しない。 我々が、素朴に考えている絶対客観も、それを含む上位の客観が存在することが、ちょうど、伊勢海老の環世界と人間の環世界の関...

一日一句(5878)

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  椿落つこころにひらく深宇宙

一日一句(5877)

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  三月やかろがろとして物の影

一日一句(5876)

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  花活けて花の力のしづけさよ

一日一句(5875)

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  日のちから味方としたり櫻かな

一日一句(5874)

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  春の月ひとり遥かな海となり

一日一句(5873)

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  ※浄土院、通称、湯たく山茶くれん寺。 花の鉢寺はひとりの修羅を待つ

京都日誌(400)

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  ■3月20日、金曜日、春分の日。 空全体に、薄く雲がかかり、その向こうに青空がのぞく。 この数週間、多忙で、仕事と家事以外には、ほとんどなにもできない。 市民税が還付になるので、ようやく、ファイロファックスが新調できそうである。 私は、最近、友人たちに、「105歳まで生きる」と宣言して回っているのだが、 そのとき、必ず、「なんや、その5っていうんは?」と聞かれる。 この「5」には、深い訳がある。 この「5」は、 反・区切りの思想 なのである。 100は、最近の社会が与える、切りのいい100歳時代の100である。 しかし、105は、私が、 余白・遊びとして、5年をさらに与えた区切り なのである。 私は、所与を嫌う。あるいは、所与を疑う。 もちろん、念仏のように、ただ、105を唱えているわけではなく、毎日、このために、心身調整を行っているのである。 ★ 数学者の広中平祐さんが、3月18日に亡くなった。享年94。 この広中さんが、2017年に京都大学で行った「数学者の素願から終活まで」という、とても面白い 講演 がある。 広中さん、85歳のときの講演である。 たとえば、出だしは、こんな感じである。 「僕は 85 歳になって、もうすぐ 86 歳になりますけど、皆もその年齢になった時には分ると思いますけど、つまらないことをやりたくないのですよ(笑い)。 ご存 知のように『生命ある者は必ず死す』と、死ぬことは決まっているのです。だから、死を予定した上で、あと 5 年か、だけど 2 年か、3 年か、ひょっとしたら 10 年かも知れないけど、死ぬことは決まっている訳です。 それをですね、人を喜ばすためにね、あるいは人から感心してもらうようなことをやりたくはないのです。考えてもみなさい、まあ、そんなこと若い頃は苦労して、早く助教授から教授になりたいと思ったこともある。 今は、そんなことないじゃないですか。85 歳以上の 人手を挙げてみて(笑い)。今でもそういうの欲しいですか、それで苦労したいですか。余程の変人でないとしないです(笑い)」。 「つまらないことをやりたくない」という感覚、あるいは思想は、よくわかる。ただし、これが実現できる老人は、その社会的・経済的・生物学的条件が揃っている、ということでもある。 私も、60歳を過ぎたあたりから、こういう感覚が強くなってきた。...

一日一句(5872)

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  雨あがる新しき身に世の櫻

一日一句(5871)

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  春の海死を横に置く身のしづか

一日一句(5870)

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  春の海いろをかへつつ心かな

一日一句(5869)

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  キッチンは浮き浮きとして春キャベツ

一日一句(5868)

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  石廊崎時満ちてゐる春の海

一日一句(5867)

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  春の夢にぎやかなりし聲に満つ

一日一句(5867)

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  落椿おそろしきまで真紅

一日一句(5866)

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  はくれんのちるべくしてちる月日かな

一日一句(5865)

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  白蓮の散つてしづかな宇宙あり

一日一句(5864)

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  身の内に楽の満ちゐる春の海

京都日誌(399)

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  ■3月11日、水曜日、東日本大震災15周年。 1月から右腕の肘付近が痛むので、月曜日に北野の整形外科を受診。 軟骨が老化ですり減っている可能性もあるとのことで、レントゲンを撮った。軟骨に問題はなく、肘の外側にある「外側上顆」という部分に炎症が起きたことがわかった。 いわゆる「テニス肘」である。 手首や指を伸ばす筋肉の使いすぎが主な原因。 テニスをやったのではなく、仕事のし過ぎである。 整形外科では、湿布を出すか、痛み止めの薬を出すか、ひどくなったときには、痛み止めの注射をするか、という処置になる。 レントゲンを撮ってから、再び診察室へ行くと、医師が、デスクにPCのモニターを出しておいてくれて、ググった画面になっていた。 「『テニス肘 ストレッチ』で検索すると、今は、情報化時代ですから、いろいろ出てきますよ」と言っている。 帰宅後、検索したが、どれもピンとこない。 中に、YouTubeの番組で、整体師さんが丁寧に解説している 「20秒! テニス肘の治し方」 というのがあった。半信半疑でやってみたところ、かなり効果があった。 以降、毎日、仕事の途中や、終わった後に、これを実践し、寝るときには、整形外科で出してくれた湿布を貼っている。 ★ トルコの『Yeni Şafak(イェニ・シャファク)』が、3月10日付で、テヘランの『タスニム通信』を引用する形で、ネタニヤフ首相の死亡または負傷説を 報じている 。 「テヘランの『タスニム通信』が世界メディアに衝撃――イスラエル首相ネタニヤフが、最近の報復攻撃で死亡または重傷を負ったとする未確認情報を発信。 ネタニヤフの4日間にわたる公の場への不在、ビデオメッセージのキャンセル、米国高官訪問の突然の中止が憶測をさらに強めており、イスラエル当局は完全な沈黙を保っている。 イランの半官製メディア『タスニム通信』による衝撃的な報道が、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の安否をめぐる憶測の嵐を巻き起こしている。 同報道は、ネタニヤフ首相が最近の報復攻撃で死亡または重傷を負った可能性を主張し、その根拠として、首相が約4日間にわたって完全に公の場から姿を消したことを挙げている。これは、毎日ビデオメッセージを発信するという首相の通常の慣行から劇的に逸脱した状況である。 沈黙と厳戒態勢 イランメディアが引用した情報筋によると、首相の...

一日一句(5863)

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  子どもらは何処も春野走りけり

一日一句(5862)

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  春雷やあとはしづかな楠のこる

一日一句(5861)

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  春雷や天の奥なる聲ひとつ

往還日誌(398)

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  ■3月3日、雨の雛祭。低気圧のせいか、終日、頭痛があった。 御茶ノ水 で33年続く公開講座『ルカーチの存在論』の会長で盟友のT氏逝く。1月31日逝去、享年74。 個人情報保護法の壁に阻まれて、行政からは、一切、彼の情報を得ることができなかった。高等学校の同窓会に連絡して、事情を話したところ、ようやく、実家とコンタクトを取ることができた。 この間、いろいろなアプローチを試みて、安否が判明するまで、10日ほどかかった。 人間を守るための法のはずが、官僚機構を介すると、人間を疎外する事態に転倒する。 怒りと虚しさを感じた。 ★ アメリカとイスラエルのイラン攻撃に対して、アメリカが、自国のAI企業をどう取り込み、戦争に利用しているか、ということは、現代の戦争を観るときに、避けて通れない観点である。 ライターの岡田麻沙さんが、よくまとまったシャープな 良記事 を配信している。 これを読んで、たいへん勉強になった。 ChatGPTに対抗して開発された Anthropic社の Claudeが、話の基軸になっている。 だが、戦争に利用されるAIは、 Claudeにしても、ChatGPTにしても、Googleにしても、 Palantirテクノロジーズのプラットフォーム上で動いている。 どうやら、AIの戦争利用は、Palantirが一つの鍵になっているようなのである。 岡田さんは、こう述べている。 「Palantirはシリコンバレーの右翼的投資家ピーター・ティールがCIAの投資部門In-Q-Telの200万ドルの出資を受けて2003年に設立した。CEOのアレックス・カープは2025年に『我々は完全に反ウォークな最初の企業だ』と投資家に語っている」。 私の記憶では、ウクライナ紛争で米軍がウクライナ軍に衛星画像の情報を提供するときのインフラは、このPalantirだった。 さらに、岡田さんは、こう述べている。 「2024年1月、Palantir共同創業者のティールとカープがテルアビブでイスラエル国防省と『戦略的パートナーシップ』を締結した。AI戦闘支援プラットフォームを提供し、『敵の標的を分析し、戦闘行動を提案する』システムだ。 +972 Magazine、イスラエルの調査報道メディアLocal Call、英国紙The Guardianの共同調査報道によれば、Palantirの...