往還日誌(385)

 






■2月5日、木曜日、快晴。

団地の修繕工事のため、部屋に入れている沈丁花が、強く香りだした。

京都の大垣書店から電話が入っていて、知らないうちに、定期購読の雑誌が4ヶ月もたまってしまって、次回上洛したときに、大枚をはたくことに。


選挙終盤の最新情勢調査では、自民党が序盤情勢からさらに伸ばし、単独過半数を大幅に上回る勢いであると報じられている

これは、既視感がある。

小池百合子東京都知事が、初当選したときの感じに似ている。

自民党に人気があるわけでも、維新に人気があるわけでもなく、ただただ、高市早苗総理一人に人気がある。

大胆な見方かもしれないが、これは、ある意味で、日本の男社会──おじいさんばかりが支配層を形成してきた──に対する反発と期待があるような気がする。

高市総理が、若い人に特に支持されているのも、その表れとも言えるし、小池都知事のときのように、女性の人気も高い。

もちろん、男性も、男性社会の運営する政権の作り出す、手堅いものの、じり貧に衰退していくしかない、閉塞状況を嫌忌している面があり、「新しみ」と「改革」を、女性である高市総理に期待しているように見える。

台湾をめぐる、「存立危機事態」発言も、この文脈で受け取られると、その経済へのマイナス効果とは裏腹に、結果的に国内向け自己PRになったとも言える。その負の影響が今後出てくる前の電撃解散は、計算されたものだったはずである。

小池都知事は、神宮外苑再開発問題で明らかなように、「都民ファースト」ではなく「大資本ファースト」である。

同時に、極右の石原慎太郎でさえ、9月1日の 関東大震災・朝鮮人犠牲者追悼式典には、追悼文を送るという、1973年以降の歴代都知事の習慣を守っていたのに、当選の翌年の2017年以降、小池都知事は、追悼文を送るを完全に止めている。

そうした小池都知事は、2024年の都知事選で、得票率42.8%で圧勝なのである。

小池百合子都知事と高市早苗総理は、男性社会による支配に対して、イメージとしては、「改革」の対抗軸を形成しつつ、その実態は、安倍政権という「成功した支配モデル」を、一つは都政(新自由主義の枠内での安倍政権の管理調整的側面の継承)に、もう一つは国政に(金融資本の枠内での安倍政権の極右イデオロギー継承)、それぞれ、そのエッセンスを抽出・再利用した政治家と言えるのではないか。

ふたりは、女性である。この女性であることが、残念なことに、現代日本では、逆説的に政治的なイメージ上の武器になる。それは、ある意味で、男性社会の自業自得の面がある。

2月8日の衆議院選挙の次の大きな選挙は、2028年の参議院選挙である。

高市総理は、現在、64歳である。小池都知事は、73歳である。

高市長期政権ができる条件は整いつつある。

ただ、3つ問題があるだろう。

1つは、御主人の介護を総理官邸でも行っている高市総理の体力である。

2つは、持病のリューマチである。

3つは、統一教会の問題が、どのように、今後、政権に及ぶか、である。今のところ、絶大な人気の影に隠れているように見える。

小池都知事の学歴詐称問題も、あれだけ騒がれても、その支持率を下げることはなかった。

今後、『TM特別報告』の翻訳や、統一教会による後援会とされる、「早世会」の存在が確定したとしても、逆に、政権側の情報統制とスラップ訴訟などによって、うやむやにされてしまうかもしれない。

もちろん、だれも予想しなかった事態が起きる可能性もある。




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