往還日誌(331)
■9月21日、日曜日、晴れ間のある曇り。
かなり涼しかった。
きのうは、今季初めてクーラーを消して眠れた。
午前中、ルソーを読む会。
その後、朝食を食べて、植物の水遣り、洗濯、掃除、風呂掃除、買い物、夕食作り。
木曜日に、事務所に出社して、キンドル・ダイレクト・パブリッシングを、同僚のRさんに教えてもらった。
これだと、既存の出版社を経由せず、オンデマンド出版ができる。
儲けよりも、世に出すことを重視する場合、本の市場性という、ある意味での検閲がかからないので、これは結構いいシステムだと思う。
キンドル・ダイレクト・パブリッシングで、ニコの『自由は知識の娘』を出版することに決め、彼の了承を得て、準備に入った。
この方向での、出版が決まってきたことで、ニコの新著の『知識資本主義』の翻訳も作業の見通しが立ってきた。
ダイレクト・パブリッシングは、自著の出版も可能なので、社会哲学3部作とルカーチ大著の翻訳の出版にも可能性が開かれてきた。
もともと、どれも、部数売れるものではないので、オンデマンド出版の方が合理的かもしれない。
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きのうは、墓参で実家に行く。
熊谷からのバス路線が、この4月に廃止になったと聞いたので、電車を使ったが、大回りとなり、かなり時間がかかった。
電車では、ニコの仕事に集中する。
ニコの仕事は、日本語版を出す価値のある本が、今、翻訳しているもの以外にも何冊もあり――たとえば、金融問題や気候変動問題、あるいは近代社会の毀れやすさの問題など――これらをシリーズ化したいと思っている。
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これだけでも、驚くが、沖縄の宮古島では、同じ期間で、44倍に増えている。
2014年から発達障害児が急激に増えている点は、一つの仮説を思わないではいられない。
フロイトが精神分析を創始した時期にウィーンで多発した「神経症」は、オーストリア社会が産業革命期に入った時期と一致している。
これと同じように、先進国は、今、産業革命に匹敵する社会変化の最中にあるということは言える。
それは、1970年代から「知識社会化」という言葉で言われてきたものだが、現在起きているのは、この知識社会化が、新しい段階に入り、知識(独占)資本主義化という局面に至っている。
これは、まさに、ニコが言っていることであり、この知識資本主義化は、1994年のWTOの知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPs協定)が画期をなしている。
彼はこう言っている。
「2010年から2020年にかけての知識社会から知識資本主義への変容は、少なくとも知識の合法化によって推進され、特にデジタル・ジャイアント(ハイテク大企業)は、知識を合法的にコード化することの利点を最大限に活用している。
知識資本主義の影響は、経済の枠をはるかに超えて広がっている。社会全体が変わりつつある。現代社会の社会構造と文化が変わりつつある」。
発達障害の全国的な多発の背景には、この社会の知識(独占)資本主義化による社会構造と文化の変化があるというのは、ほぼ、間違いないところだと思う。
問題は、これがどのように、発達障害を発生させているのかという、その発生機制と、どうして、宮古島は、44倍で突出しているのか、ということだろう。
ウイルスのように、社会の脆弱な領域である子どもたちに最初に現れていると見ることもできる。最近では、大人でも発達障害は増えている。