京都日誌(411)
■5月18日、月曜、快晴。
きょうも、朝から快晴で、街では日傘をさす女性が多かった。
このところ、心身調整の一環として、朝、吉本隆明の詩と、西東三鬼の俳句を、朗読して、スマホに収録し、フェイスブックにアップしている。黙読は速いけれど、聲に出してテクストを読むと、黙読とは異なった発見があって楽しい。
朗読に先立ち、妻に教わった、発声練習を、朝一番で行っている。
やりすぎたのかどうか、けさ起きると、喉がやや痛い。
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午後、クロスバイク「Blanche」の納車。店長から、乗り方など、1時間近くレクチャー受ける。いろいろ、驚いたが、一番びっくりしたのは、ブレーキの使い方である。
軽量のクロスバイクの場合、前輪と後輪は、急ブレーキはかけない。小刻みに繰り返しブレーキをかけてゆくのが基本になる。
そうしないと、例えば、強い前ブレーキを急激にかけると、重心が前輪軸を超え、後輪が浮き上がる(「ジャックナイフ(前転)現象」)。逆に、後輪だけに急ブレーキをかけると、後輪が横滑りして、車体が不安定になる(「リアスキッド現象」)。
前輪と後輪を同時に急ブレーキをかけると、相殺されるのではなく、前輪はジャックナイフ現象が起きて「転倒リスク」が生じ、後輪はリアスキッド現象が起きて「横滑りリスク」が生じる、という二重リスクが生じるようなのである。
なので、スピードの出ているクロスバイクは、急な飛び出しに対応できない。
したがって、街中では速度を抑え、細道では特に慎重に走ることが、クロスバイクの構造上、求められてくる。
もうひとつ、驚いたのが、信号待ちの態勢である。クロスバイクは、両つま先が地面に触れる程度のサドルの高さがベストとされている。それが、チェーンに足の力をもっとも効率的に伝導できる高さなのだという。
なので、信号待ちを、この高さのサドルに座ったまま行うと、躰の重心は不安定で倒れそうになる。したがって、トップチューブに跨る態勢で両足を完全に路面につけて、待つのだという。
そう言えば、スポーツ車で、そういう態勢のひとを見かけたことがある。
このように、街中においては、軽量と引き換えに、走行上、かなりの制約を被ることになった。
では、クロスバイク本来の能力を発揮できるのは、どういう空間か? こう聞くと、店長のMさんは、3ヶ所具体的にあげてくれた。
第一に、賀茂川(鴨川)。第二に、桂川。第三に、琵琶湖である。
賀茂川は近い。桂川は、嵐山から通勤している店長によると、20分程度で到着。ここは、自転車専用レーンが整備されている。琵琶湖は、驚いたことに、ここから2時間弱で到着する。
これで、クロスバイクのマスターのための、具体的目標が設定された。
店長のMさんとの話からわかったのは、クロスバイクは、普段の買い物や、古本屋巡り、古道具屋巡りなどよりも──もちろん、それでもいいわけだが──、ある程度のツーリングの方が、その本来の能力を楽しむことができる、ということだった。
これは、当初の使用想定範囲を超えるものだが、逆に有酸素運動の選択肢が増えた、ということもできる。
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ニコに日本語版序文をお願いして、快諾してくれたので、ほっとしている。他にいろいろ仕事があったからとは言え、だいぶ遅れてしまったからだ。彼には、この状況で、言いたいことや新しい思索もあるだろうから、長さは気にせず、書いてもらおうと思っている。
これを加速的に決着し、新刊の方へ入りたい。これも、500頁くらいある。
いろいろ抱えていて、できるのかとも思うが、乗りかかった舟である。