京都日誌(407)

 






■5月2日、土曜日、巻雲のある青空。

朝から、ニコの仕事に専念。

六本木の上司のIさんからも、連休中に読むべき資料を、複数、提示いただいているので、やたらに忙しい連休である。

このところ、関西学院時代の恩師の宮原浩二郎先生に、社会美学研究会という、まったく新しい学問の研究会にお誘いいただき、先生の著書など、関連の本を読んでいる。

社会美学の源泉が、埼玉の本庄市出身の石川三四郎(1876-1956)というのも、なにかの縁を感じる。桶川に引っ越して間もないころ、近所の埼玉文学館で、石川三四郎を含む、アナーキスト達の展示会があって、そのとき、石川三四郎が気になって調べたことがある。あの頃よりも、石川三四郎について、深く知るに及んで、そのスケールの大きさと行動力、その思想の向日性に惹かれている。

もしかしたら、長く詩を書いてきた経験が、この学問には、役に立つかもしれない。


哲学者の田畑稔先生より、マルクス三部作をご恵送いただく。

田畑先生とは、月に何度か、お話しする機会があるが、83歳とは思えない明晰さである。80歳を超えても、50代のような明晰さを維持できている人を、superagerと呼ぶらしいが、まさに、それである。

ルカーチの検討には、マルクスとヘーゲルの読解は不可欠なので、マルクス三部作は、そのとっかかりにしたい。


妻から、物価高対策で、買いためている物を置くスペースが欲しいので、さいたまの部屋の本を、ある程度、まとめて京都へ送ってほしい、という話があり、京都の部屋は狭いので、外部に収納スペースを探していた。

幸い、ここから歩いて行ける場所に、2ヶ所、収納スペースを見つけることができた。南へ下るか、東へ向かうか。両方とも、同じ会社が運営している。

問題は、何冊くらい収納できるか、であるが…


ようやく自転車を購入。

自転車の購入は、京都の古本屋と古道具店を巡るため、以前から考えていたが、気に入ったものがなかなか見つからなかった。

変速機もなく、ステンレス籠が前についただけのシンプルな自転車であるが、自転車の選択に際して、もっとも、重視したのは、その車体のカラーだった。

色彩は、身心に影響する。ブラックやシルバー、白は無難だが、あまり面白みがない。赤やオレンジも悪くないが、落ち着かない。ブルーは、深みのあるものがなかった。

購入した自転車のカラーは、辛子色に近い。メーカーは、その色を「わらび」と呼んでいる。ちなみに、あとで思い出してみると、植物のわらびには、その色は、あまり似ていないように思える。しかし、その「わらび」という、やわらかい音が気に入って、自転車自体の命名とした。


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