京都日誌(413)
■5月27日、水曜日、曇り。
5月18日から、体調が芳しくなく、土曜日は、とうとう、発熱。ルカーチの締め切りだったが、あまり進まないまま提出することに。
症状的には、花粉症に近く、薬局で花粉症の薬を買い求めた。その時、話を聞くと、もう花粉症のシーズンは終わっていて、薬を買う人は少ないという。
調べてみると、イネ科の花粉は、今、飛散しているらしい。抗体IgEの産出量には個人差があるので、今、イネ科の花粉抗体があふれ、肥満細胞からヒスタミンが放出され、くしゃみや鼻水などの症状が出ても不思議ではない。
花粉症とは縁が遠く、これが、花粉症だとすれば、生涯でこれが2回目。前回は、2021年3月25日に若宮で発症。檜の花粉に反応した。
薬局の人から、福岡で「謎の風邪」が流行していると聞いた。この流行と、私の症状が同期しているのが気になって、調べてみた。窓を開けることが増えたなど発症の条件や、「喉の痛みに始まって、鼻水が出るようになって、鼻が詰まり、痰が絡んだような咳が酷くなる」という症状の時系列もよく似ている。
▼睡眠の質を高める
▼人混みに行く時には不織布マスクをする
▼適度な運動
▼熱中症対策の妨げにならない範囲で換気
▼人混みに行った後には、うがい・手洗い・歯磨き(口腔内ケア)・入浴
いとう王子神谷内科外科クリニック伊藤医院長「福岡周辺では、今イネ科の花粉が飛散しているようです。これに加えて黄砂やPM2.5の影響も受けやすい環境です。鼻や喉の粘膜が痛んで脆弱になって感染の防御が働きにくいところに、感染が起こりやすいということはあり得ると思います」。
この条件は、現在の京都でもそっくりあてはまる。東京都内でもGW明けから症状を訴える人が増えている。
基本対策は、以下だという。
▼バランスの良い食事をとる(特に腸内環境を整える)▼睡眠の質を高める
▼人混みに行く時には不織布マスクをする
▼適度な運動
▼熱中症対策の妨げにならない範囲で換気
▼人混みに行った後には、うがい・手洗い・歯磨き(口腔内ケア)・入浴
だからというわけでもないが、10日ぶりに、軽い運動を行った。北野天満宮まで行く上七軒の東参道が、普段よりかなり長く感じた。
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関西大学の若森先生から、デンマークの民主主義に関するたいへん興味深い論文を送っていただいたので、メモを取りつつ読了。グルントヴィ(1783-1872)という思想家がデンマークに現れて、デンマークの民主主義の方向性に大きな影響を与えた。
グルントヴィは、外来の独・仏の理性中心の啓蒙を、「浅薄な啓蒙」と呼び、これが引き起こする悲惨な状況は、精神の世界と手の世界との分裂、あるいは口と手の分離から生じるという認識を示している。
グルントヴィは、「浅薄な啓蒙」に対して、精神と身体、口と手の統一から生まれる「根底的啓蒙」を主張し、そのための精神と身体、口と手の相互作用の回復は、身体の側から始まると述べている。
この啓蒙は、学者や都市の教養市民層が夜の灯の下で概念や知識を本屋輸入学問から学ぶことで得られるのではなく、農民が昼間に太陽のもとで、労働し自然に働きかける経験から生まれるとグルントヴィは、考えている。
彼の思想の中でもっとも注目すべきものの一つが、「フォルケリホイスコーレ」という民衆教育のための知の拠点構想である。
これは、実業学校でも知の一方的な伝授の場でもなく、教師と学生、あるいは学生同士が、グルントヴィが「相互作用」と呼ぶ自由なコミュニケーションを通じてお互いに学び合う場である。フォルケリホイスコーレは、この相互作用を通じて、庶民(農民)が個人の自覚と共同化を経験し、民衆へと成長することを意図しているだけでなく、農民、教師、将来の官吏、聖職者たちが、立場の違いを越えて対話し討論することで、結束した民衆的国民を構成するようになることを目標としている。
※グルントヴィ、ハル・コックとデンマークの民主主義をつくった思想──普通のひとびとの経験としての民主主義4(若森章孝著、『象』110号所収)
この思想は、社会美学の創始者、石川三四郎(1876–1956)の土民主義──国家や資本に依存せず、土地に根ざした民衆が、自立と相互扶助によって生きる社会をつくる思想と非常に近い。
グルントヴィの民主主義の思想、特に、この「フォルケリホイスコーレ」の人間形成教育は、19世紀に、デンマークの酪農経営を、資本主義的企業としてではなく、協同組合として行う方向へ強く作用した、という。
私は、このグルントヴィと、その思想を20世紀の文脈で継承したハル・コック(1904-1963)の「生活形式の民主主義」に強い衝撃を受けて、深く学んでみたいと思うようになった。
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夜は、ニコの「あとがき」に専念。彼の書いてくれた序文を熟読しつつ、メモを取っている。