京都日誌(409)

 






■5月13日、水曜日、積雲のある青空、午後、雷雨あり。

白木のテーブルがいつも汚れるので、塩化ビニル樹脂の透明テーブルクロスを購入したが、塩化ビニル特有の匂いがきつい。

陰干しにするといい、と説明書にあったので、北窓に吊るして、きょうで5日目。

6月くらいまで吊るしておけば、だいぶ取れるだろう。

外から、テーブルクロスの下がった部屋を見ると、クロスの局面に応じて光が変化して、面白い効果を生んでいる。


岐阜大学大学院の下畑享良先生が、脳内リンパ系ネットワークである「グリンファテックシステム(Glymphatic system)」──脳の老廃物を排出するシステム──について、たいへん、わかりやすい解説を、ラジオで行っている。

PDFも公開されているので、言葉だけではわかりにくい点も、図でフォローできる。

この「グリンファテックシステム(Glymphatic system)」の知識がなぜ重要か、と言えば、認知症の回避に決定的だからである。

Aβやタウといったアルツハイマーの原因物質とされるものの脳からの排出には、睡眠が重要なのは、これまでも知られていたが、ノンレムの深睡眠(N3)で、「グリンパテックシステム(Glymphatic system)」が、最大に活性化されることがわかった。

米国における検討で、睡眠障害はアルツハイマー病のリスクを、4倍増加させたという報告がある。

これは、私の介護経験とも一致する。

だれでも、眠れなくなる時はある。そのとき、睡眠薬と認知症の関係はどうなのか、それが、もっとも知りたいところだった。

下畑さんは、「睡眠導入剤の効果は結論が出ていない(副作用の少ないものを最低限内服)」と述べている。

さらに、こうまとめている。

「プロポフォール(全身麻酔や内視鏡鎮静などの医療用の強い鎮静薬)やベンゾジアゼピン(ハルシオン、デパス、レンドルミン、サイレースなどに使用される「脳の活動を全体的に抑える」普通の睡眠薬)は深い鎮静をもたらすものの、睡眠とは異なる状態であり、グリンファティック機能を抑制する可能性がある」。

眠れる条件を作るのが一番いいが、それでも、眠れなくなったとき、入手しやすい睡眠薬としては、ベルソムラがベターではないかと思う。

覚醒を維持するオレキシンを遮断するため、自然睡眠に近くなるからだ。ただ、ベルソムラは、半減期が12時間と長いので、そのときの体調にもよるが、朝、まだ薬が残っている感じがすることもある。

下畑さんの話を聞く限り、やはり、阪大の宮坂先生の開発したブレイン・ウォッシング体操は、認知症予防にとって、たいへん、理に適っていると思う。

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