往還日誌(314)

 








7月10日、木曜日、晴れ、夕方、雷雨少し、停電はなかった。

きのうは、めずらしく38度以上の熱と頭痛で、一日、仕事を休んで静養。

一日寝たら、平熱に戻った。何だったのか、わからない。疲れが出たのかもしれない。

あすは、長袖で大丈夫なほど、涼しいという。


どろどろしい宗教集団というのは、日本にもあって、2023年11月12日、イスラエルのガザ侵攻に世界中で抗議が行われる中、イスラエル支持のデモを都内で行った「キリストの幕屋」という1948年に熊本で創設された新興宗教集団がある。

これは、いわゆる、クリスチャン・シオニストの集団である。

このときの動員信者数は、イスラエル大使館によれば、約1200人だったという。

新興宗教ではないが、「ヤマト・ユダヤ友好協会」という団体がある。

もともとは、糸川英夫というロケット博士が、イスラエルのテクニオン工科大学を財政支援する目的で1985年に創設した「テクニオン協会」を源流とする友好協会である。

「ヤマト・ユダヤ友好協会」と「キリストの幕屋」とは関係があると、SNSでは言われている。

両方の組織とも、イスラエルを支援することが原点となっている。

協会会員がマクヤ信者であってもなんら不思議ではない。

「ヤマト・ユダヤ友好協会」は、会費無料である。

イスラエルのギブツでは、日本の「マクヤ」はよく知られている。

たびたび、ギブツにマクヤ信者が訪れていたからである。

この「ヤマト・ユダヤ友好協会」の理事のひとりが、参政党の神谷宗幣代表だった。

現在は、辞任している。

(2023年10月7日のハマスのアルアクサ洪水作戦以降のイスラエルのガザ侵略を踏まえて、辞任したのだろう。)

「2016年に『聖書に学ぶやまとこころの旅』ということで、イスラエルの旅に参加し、衝撃を受けました。

1900年ものあいだ、さまざまな迫害を受け続けながらイスラエル建国を成し遂げたユダヤ民族の強い思いを知ることができました。

また、団長の赤塚さんを通して、師匠にあたる糸川英夫氏の強い思いを受け取りました。

そして、その流れからこの度本協会の理事を拝命することとなりました。どうぞよろしくお願いいたします」。

これは、神谷氏が、理事就任に際しての挨拶として、「ヤマト・ユダヤ友好協会」に寄せたコメントである。

参政党の日本人ファーストという、「選ばれた民族」「特別なヤマト民族」「他民族蔑視・排斥」思想へとつながりかねない、この観念は、実は、シオニズムから影響を受けていたのである。

「ヤマト・ユダヤ友好協会」の名のごとく、「ヤマト魂」と同根のものを、ユダヤ思想、特に、「1900年ものあいだ、さまざまな迫害を受け続けながらイスラエル建国を成し遂げた」シオニズム思想に見出そうという発想が、ここにはある。

神谷代表は、2022年7月23日のヤマト・ユダヤ友好協会主催の「シャロームフォーラム2022」で、信者や会員を前にして、みっともない、阿ったようなスピーチをしている(『X』等で検索すれば、映像は出てくる)。

これは、普段、YouTubeで演説を配信している姿とは、トーンも口調もまるで違う。

このとき、自分は政治家になる気はなかったと言い、外務省を使ってイスラエルとの友好を進めたいと述べているのである。

政治家の神谷氏にとって、この「シャロームフォーラム2022」が、集票と集金という意味で重要なイベントだったことを示唆している。

2022年7月23日は、40万人も殺戮した(ハーバード大学のデータバースに発表されたイスラエル人研究者によるイスラエル国防軍のデータを使用した研究論文参照)イスラエルのパレスチナ人のホロコーストは始まってはいないものの、1967年以来のアパルトヘイト政策は続き、パレスチナ人の虐殺は始終起きていた。

このイスラエルによるパレスチナ人のホロコーストは、神谷代表が賞賛するシオニズム思想の帰結とも言えるのである。

神谷代表の人権感覚が、いかに現実とずれてしまっているか、このときのスピーチはよく示している。


心身調整に腕立伏せと片脚立の運動2種類を追加。







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