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一日一句(5901)

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  一本の欅に年は立ちにけり

一日一句(5900)

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  花びら餅子どもを小さき神として

往還日誌(368)

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  ■12月31日、水曜日、薄い雲引く晴れ。 朝、『社会操作の一般理論に向けて』を執筆。「はじめに」だけで、5000字になってしまい、本論が十分に展開できない可能性が出てきた。いずれにしても、今回だけで、全部、展開できるものではないことだけは確かである。 その後、年越し蕎麦の蕎麦を買いに行く。岩手の八割蕎麦とした。 午前中、妻に頼まれた、掃除等の年用意は全て終わったので、午后、新都心と大宮へ買い物へ。 毎年、年酒は日本酒なんだが、今年は、その後が料理に使えて、無駄にならないという理由で、白ワインのシャルドネを調達。 10年前から、私は、酒は全く飲まないが、正月の元旦だけは例外となってゐる。 ダーク・パープルとベージュのセーター2枚をユニクロで新調。 大宮へ戻り、娘に頼まれたRF1で予約の品を受け取り、実家へ送るお菓子を選定。 添加物ばかりなので、地元のお菓子を送ることに。 夕方、帰宅して、少し休んで、年越し蕎麦に載せる野菜と海鮮の天ぷらを揚げる。 私に得意料理というものはないが、天ぷらは、例外的に得意な料理かもしれない。 家族は喜ぶ。 街は、それほど混んでゐなかった。ただ、食べ物店やカフェは、どこも満員で並んでゐた。 新都心駅ナカのBECKSは穴場で、少しぼーとする。BECKSもオーダーは、完全自動化になってゐる。 ★ 大晦日の押し迫った時点で、日本外務省が、中国に係る、 報道官談話 を発表した。 「今般、中国軍が台湾周辺で実施した軍事演習は、台湾海峡において緊張を高める行為であり、我が国の懸念を中国側に伝達しました。 台湾をめぐる問題が、対話により平和的に解決されることを期待するというのが、政府の従来から一貫した立場です。   台湾海峡の平和と安定は国際社会全体にとって重要です。引き続き、関連の動向を強い関心をもって注視してまいります」。 日中の政治・軍事対立は、高市総理の「存立危機事態」以来、エスカレーションを辿ってゐるが、日中の経済的な結びつきは、そうではない。 中国税関総署が20日公表した11月の貿易データ によると、レアアース(希土類)磁石の日本への輸出量は前月比34.7%増の304トンだった。 このレアアースは、採掘および加工が中国に集中しているだけでなく、レアアース精錬産業の95%が中国に 集中している 。 中国は 、2020年に希土類酸化物(...

一日一句(5899)

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  ひとの世や時は整ふ大晦日

一日一句(5898)

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  一本が聲を持つたる冬木かな

往還日誌(367)

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  ■12月29日、月曜日、快晴。 窓拭きやキッチンのレンジフードなどの掃除、買い物。 マイクロファイバークロスの高機能に驚く。 油落としに、これだと洗剤もいらない。 窓掃除では、マイクロファイバークロスの雑巾を2つ用意して、最初に水ぶきで窓を拭き、それが乾かないうちに、もうひとつのマイクロファイバークロスで、乾拭きを行うという方法を娘が編み出して、これが非常に効果的だった。 お昼に頼んだ、テイクアウトのCOCO一番のスープカレーの辛み3が、かなり効いて、目が覚めた。COCO一番は、以前よりも、味が上がったように思う。 午後から仕事。 夜、光熱費のダウンロードを行う。

一日一句(5897)

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  冬天におのれ預けてしまひけり

往還日誌(366)

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  ■12月28日、日曜日、冬晴。 ルカーチの『社会的存在の存在論に向けて』(第23回)を連載している『IDEE』180号を、斎藤幸平、浅田彰、白井聡、田畑稔の各氏に送付。 今回は、本文の訳が、1頁強しかなく、残りの6頁弱はすべて訳注となった。この訳注は、自分としては、不完全と考えており、ぎりぎりまで、改稿して、修正版を作ったが、間に合わなかった。 このため、『IDEE』180号とは異なる修正版も、あわせて、各氏に送った。 この修正版では、訳注は、さらに増え、7頁となっている。 第23回連載の修正版は以下のとおりである。 ★ ジェルジ・ルカーチ著『社会的存在の存在論』(1959-1971) 第23回 尾内達也訳 アリストテレスは、目的論的定立の存在論的な構造を正しく識別している。というのも、アリストテレスは、その本質(目的定立の本質)を、デュナミス概念(※訳注1)と不可分のものと考えているからだ。つまり、アリストテレスは、デュナミス(ドイツ語訳で「das Vermögen」)(※訳注2)を、「何かを良く行う能力、何かをある意図に基づいて行う能力(die Fähigkeit)」として規定しているのである。そして、この規定性は、そのすぐ後で、次のように具体的に述べられている。  「というのは、我々は、影響を受けた存在者がその根源(※訳注3)ゆえに、しかもその根源に即した仕方で影響されていることをもって(※訳注4)、その被影響存在者には、影響を受けうる能力(デュナミス)があると言うからである。 より正確に言えば、ある場合には、ある根源のために、しかもその根源に即して、影響を受ける存在は、そもそも単に任意の影響を受けるだけであるが、別の場合には、ある根源によって、しかもその根源に即して、その被影響存在は、単に任意の影響を受けるだけでなく、より善い態(ἕξις =hexis)(※訳注5)へと導かれていく影響を受けるのである。 さらに、デュナミスとは、善いこと、あるいは、ある意図に基づいて何かを行う能力のことである。というのは、我々は、単に一般に歩いたり話したりはできるが、それをよく行ったり、ある意図に従って行うことのできない人々を、彼らは話したり歩いたりする能力がないと言うからだ」。(※原注1) アリストテレスは、このときのあらゆる存在論的なパラドクスを明晰に見通し...

一日一句(5896)

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  数へ日の花の水替へしづかかな

一日一句(5895)

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  天に鳥地に一身の冬の影

往還日誌(365)

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  ■12月25日、木曜日、雨。 午前中、そうじ、洗濯、東門前の天神堂へ三笠を9つ、受け 取りに行く。 きょうで、年内の六本木の仕事は終了。あとは、積み残し2本を年内に片付けたい。 年末年始は、GTSMの原稿と、ニコの2系統の仕事に専念の予定。 今回の京都滞在は短く、明日、若宮へ戻る。 ★ 2022年放映のNHK 『数学者は宇宙をつなげるか』 を視聴した。 初回の放映のときにも、観ているので、2回目。 前回と今回の違いは、私自身が、T-N-S Theoryを大枠を作った後で視聴したことで、T-N-S Theoryにもとづけば、望月さんの仕事は、 種的知識における既存のゲーム規則 に依拠する数学者達が言うように、なんら奇異ではない。 数学という 種的知識ゲームの規則 を拡張した仕事が、IUT理論だろう。 多くの科学者や哲学者が、無意識に前提にしている、 宇宙的普遍は、一切が幻想 であり、 知識は、種の環世界によって条件づけらたゲームである。 存在するのは、宇宙的普遍ではなく、 種的知識の間の交通可能性 だろう。 2回目を視聴して、思ったのは、望月さんの仕事は、数学という 種的知識のゲームの規則を拡張するものであり、その意味では、きわめて正統的な仕事と言える。 ABC予想は、これまでの数学の種的知識の規則に依拠していては、解決できない問題を提起したという意味で、 ゲーム規則の変更問題 と規定できる。 こうしたゲーム規則の変更問題が、学の体系を拡張する契機になることは、歴史的に見ても、多くの事例がある。 「 知識は、種の環世界によって条件づけらたゲームである」というT-N-S Theoryの考え方 は、ヴィトゲンシュタインの言語ゲーム論をヒントにしているが、言語ゲーム論自体も、種の環世界に条件づけているという意味で、 主体の世界の側に拡張した議論 と言える。 望月さん自身も、 ブログ で、このNHKのドキュメンタリーの採点をしている。 まだ、詳しく検討していないが、時間のあるときに、検討してみたい。 IUT理論は、T-N-S Theoryを厳密に記述するときのヒントを与えてくれそうな直感がある。

一日一句(5894)

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  税務署の旧きトイレの寒さかな

一日一句(5893)

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  日活のポルノ観てゐるクリスマス

一日一句(5892)

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  クリスマス多くの顔を見たりけり

一日一句(5891)

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  北門や冬木の影を斜に踏む

一日一句(5890)

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  天神にかしこみの聲冬の朝

往還日誌(364)

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  ■12月22日、月曜日、しぐれ、のち晴れ、またしぐれ。 午前中、歯医者、中央図書館へ本を返却、買い物。 午後から夜まで、ずっと仕事。 きょうは、体調が悪くて参った。疲れやすく、頭が回らず、集中力が途切れた。 寒暖差による自律神経の乱れが続いているのだろう。 ところが、エアコンの暖房を20℃にして、さらに、足元に、セラミックヒーターをつけ、室温22℃にまでしたところ、心身の重さが解消されてきた。 低温というだけで、これだけ、心身が働かないことに驚いた。 ★ きのうは、午後から横浜で句会に参加。8ヶ月ぶり。 なつかしい皆さんに会う。 今回は、第一句座、第二句座あわせて、入選が4句で特選はなかった。 主宰の盟友、俳人のA氏は、この3年くらい、芭蕉の思想的源流にあたる荘子のテクストを句会の前にずっとレクチャーしている。専門家の論文にも目を通す徹底ぶりである 今回は、養生主篇と斉物論篇を一篇ずつ、読んだ。 因果論や目的論、偶然論といった、ルカーチやヘーゲルなどを通じて、私が考えている科学基礎論とは、全く別の世界であり、その意味で、重要なものだと感じている。 荘子は、人間が生活、つまり労働の為に、外部世界を秩序づけ、統制し、場合によっては支配するときに用いる、人間種に固有の認識論的な枠組み、――たとえば、因果論を解体していく。 このように、現代世界を解体したあとの世界を、「道」として、世俗の只中に持っておくことの意義は、たぶん、我々の想像以上に大きい。 今まで、ほんとうに、部分的にしか知らなかったが、荘子と向きあってみる気になった。 ★ 京都へ戻るとき、ブルーバックスの『思考実験』を集中的に読む。 読み始めたら面白くて止まらなくなって、仕事をするつもりだったが、ずっと読んでしまった。 存在論的知識社会学と対比させて、ベイズ推論を芯から理解するという問題意識が生まれた。 また、1月に締め切りの『社会操作の一般理論に向けて』の構成を、この本の「まえがき」ヒントに書いた。